
バギオでNo,1のセントルイス大学ってどんなとこ?
そんな疑問を持つ、現在高校生、浪人生、編入を考える大学生など大学進学を検討中の方にオススメの記事です。
こんにちは、うっきぃです。
地方都市バギオには、大学が全部で16校あります。その中でフィリピンの大学ランキング100位以内に入っている大学はバギオ大学、コーディレラス大学、そしてセントルイス大学の3校です。
フィリピンの大学情報は少ない上に、セブやマニラに比べると圧倒的にメディアへの露出もないセントルイス大学。
当時何もない状態から、語学学校の先生やエージェントから情報をかき集めて受験しました。現在セントルイス大学に通う娘を持つ筆者が、経験を経てどこよりも詳しく解説していきます。
この記事で分かるのはこんなことです。
- セントルイス大学の概要
- セントルイス大学のキャンパスと学部について
- セントルイス大学の寮について
- セントルイス大学の学費について
- セントルイス大学の入試について
オンライン授業の様子や、学生の様子などディープな内容はこちらから。↓↓↓
»【フィリピンの大学あるある】授業内容?課題?現役留学生に質疑応答
セントルイス大学の概要
引用先:セントルイス大学HP
JICAによると、フィリピンには2,374校も大学があり、うち675校が公立大学、1,699校が私立大学です。
Saint Louis University(通称SLU)は私立大学で、バギオの中でNo,1のトップ大学です。最新の2021年度ランキングではフィリピン国内12位という名門校になります。
偏差値で換算すると、50程度です。日本の大東文化大学、東洋大学、福岡大学と同等レベルと考えられますが、全て英語での授業ですので、実際にはもっと高いイメージです。
フィリピンでの大学進学率は30%と低いですが、フィリピンの上位大学を卒業した学生は、アメリカなどの海外企業で役職に就いて活躍しているという実績があります。
大学内の国籍はフィリピン、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアと多国籍で構成されています。
部活動もさかんで、アーチェリー、バスケットボール、野球、バレーボール、バドミントン、チェス、卓球に加え、東南アジアでさかんな球技「セパックタクロウ(籐球)」もあります。

大学でも部活は経験したいよね。日本だと部活は大変っていうけど、海外だとどんな感じなのかなー?
セントルイス大学はバギオで最も歴史が古い大学で、1911年に創立されています。現在30,000人を超える生徒数を誇り、経営学部は特に優秀で、国内トップレベルです。

他の大学に比べて外国人が少ないから、授業がタガログ語になるか心配だったけど、100%英語だよ。
起業家の育成に力を入れているので、授業内容はとても実践的で、将来経営者を目指す学生にとっては最適の環境と言えます。
バギオ大学ならIELTS5.0~5.5程度あれば入学できますが、セントルイス大学を目指すならIELTS6.0~6.5レベルが必要になります。

英語力がなくても諦めないで!大学の英語能力試験に不合格の場合、外国語国際問題研究所(IFLIS)で5ヶ月間英語プログラムを受講すれば再試験を受けられるよ!

12月初めには、「SLUランタンパレード」という恒例のランタン作りコンテストがあるんだって!セッションロード沿いのSLU系列すべての学校が参加してクリスマスのお祝いをするイベントだよ。
セントルイス大学のキャンパスと学部について
引用先:セントルイス大学公式HP
キャンパスはメインキャンパスの他にサテライトキャンパスが3つあります。
- ボニフォシオ通りにある「メインキャンパス」
- ルナロードにある附属小学校「サン・アロイシウス・デ・ゴンザーガキャンパス」
- ネイビーロードにある附属中学・高校「ネイビーベースキャンパス」
- 都市部から離れたバガケンにある「マリーハイツキャンパス」
大学はメインキャンパスとマリーハイツキャンパスになります。大学の雰囲気が分かる動画がありますので、参考にしてくださいね。
メインキャンパスの学部では工学・建築・教育・法律・医学・看護学、マリーハイツキャンパスは会計学・経営学・計算情報科学・ホスピタリティが学べます。
メインキャンパス(6ヘクタール)は市街地にあり、とても便利な立地です。すぐ近くにはバギオ大学もあり、カフェや娯楽施設も多い場所なので不自由なく生活出来ます。
メインキャンパスにある図書館は7階建てで、バギオ市内で最も高い建造物の一つなんですよ。
マリーハイツキャンパス(8ヘクタール)は市街地まで車で20分もかかり、周囲にはセブンイレブンやミニマート程度しかありません。不便な立地ですが、勉強に集中できる環境とも言えます。

メインキャンパスは最近改装したばかりで新品同様!
マリーハイツキャンパスはまだ新しいから寮やプールもとても綺麗だよ。

私はマーケティングを学びたいからマリーハイツキャンパスってことかー。ド田舎だな…。これは寮に入らないと通いは無理な気がするよ。
普通、フィリピンの大学の寮は日本人には耐えられるレベルではないとカウンセラーの方に言われています。
ですが、セントルイスは新しくセキュリティもしっかりした寮なので、どういうところなのか覗いてみましょう。
セントルイス大学の寮について
引用先:セントルイス大学公式HP(マリーハイツキャンパスツアー)
メインキャンパス、マリーハイツキャンパス共に男子寮、女子寮が備わっています。
それぞれの寮で設備や料金が違うので、まずは具体的に見てみましょう。

1セメスターは約16週間だよ!
メインキャンパス(男子寮)
【料金】
- 1セメスター当たり4人部屋…P47,815(約109,000円)
【設備】
- 個人ロッカーとランプ付き学習机
- Wifi(2Fロビー)
- 全てのフロアにホット&コールドシャワー、トイレ
- 共同スペースにテレビあり
- セキュリティ付き
- 寮のマスターによる家庭教師
- 来客ラウンジ(午前8時~午後8時)
- 門限19:00(未成年)、20:00(その他)

4施設の中で一番充実してるから、料金も他と比べると若干お高めだね。男子なのに門限早くない??
メインキャンパス(女子寮)
【料金】
- 1セメスター当たり(12人部屋3食付き)…P40,835(約93,000円)
- 1セメスター当たり(8人部屋3食付き)…P44,765(約102,000円)
- ベッドスペースのみ…P16,720(約38,000円)
【設備】
- マットレス付きダブルデッキベッド
- 個人ロッカーと学習机
- wifiあり
- 食堂
- 勉強会館
- 学習ホール(卓球台あり)
- 全てのフロアにホット&コールドシャワー、トイレ
- インターンや教職員による家庭教師
- セキュリティ付き
- 連続水供給
- 停電なし(発電機)

じゅ、12人部屋??そして日本ではあり得ない「連続水供給」の文字が発展途上国感あるよね…。
現役大学生情報によると、メインキャンパスのみ徒歩圏内に寮よりグレードの高い学生会館のような1人部屋の宿泊施設があるということです。
「アパート一人暮らしは不安だし、大部屋の寮は嫌だな」という方には最適です。

マリーハイツキャンパスには田舎過ぎてなかった…。
かなりショックなんですけど。
マリーハイツキャンパス(男子寮)
【料金】
- 1セメスター当たり3食付き…P42,475(約97,000円)
【設備】
- 個人ロッカーと学習机
- 連続水供給
- 停電なし(発電機)
- wifiあり
- コンフォートルームにホット&コールドシャワー
- 共同スペースにテレビあり
- セキュリティ付き
- 寮のマスターによる家庭教師

4施設全部家庭教師つきなのは嬉しいね。絶対授業で聞き取れないとこ(特にタガログ語で説明されたらアウト)出てくるから、留学生には必須かも。
マリーハイツキャンパス(女子寮)
【料金】
- 1セメスター当たり3食付き(6人部屋)…P37,275(約85,000円)
- ベッドスペースのみ…P12,695(約29,000円)
【設備】
- マットレス付きダブルデッキベッド
- 個人ロッカーと学習机
- wifiあり
- 食堂
- 勉強会館
- 学習ホール(卓球台あり)
- 全てのフロアにホット&コールドシャワー、トイレ
- インターンや教職員による家庭教師
- セキュリティ付き
- 連続水供給
- 停電なし(発電機)

マリーハイツキャンパスは寮も建て替えられてまだ数年しか経ってないから綺麗だよ!
ひと月当たり3食付き(日祭日もアリ)で2万円ちょっとは激安‼
セントルイス大学の学費について
私立大学の学費としては格安の、年間P40,000~P53,000(約91,000~120,000円)程度です。
娘の通う経営学部は年間約100,000円程度です。細かい内訳はこちらからご確認ください。↓↓↓
»【フィリピン大学正規留学】現役生に聞く!学費の内訳と履修科目は?

その他にかかる費用は以下のものがあります。
- 受験料…P2,600(約6,000円)
- 外国人学生費用…200USD(約22,000円)
- 学生ビザ申請料…130USD(約14,500円)
- ビザ変換手数料(1年ごと)…P13,500(約31,000円)
- 手数料…P1,500(約3,500円)
教科書は1冊1,000円~1,500円程度で、指定の制服はありません。
セントルイス大学の入試について
かなり前から準備が必要ということを先にお伝えします。
日本ではレベルの低い私立大学が先に入試があり、メインの国公立が後にありますが、フィリピンは逆です。
フィリピンの東大と言われるフィリピン大学は1年前から申し込みが始まり、私立大学は入学時期ぎりぎりに入試があるイメージです。
今回特集しているセントルイス大学に関しては、入学の半年以上前から申し込まなくてはいけません。
受験費用ですが、1960ペソ(約4490円)+クレジットカード手数料25ペソ(約57円)と非常に安いのですが、決済にドラゴンペイを使います。

ドラゴンペイで支払いが日本では出来なくて、結局海外送金して、現地スタッフに振り込んでもらうことになったよ。そこで別に手数料が3,000円かかちゃった。
これから入学金や授業料の支払いもあるから、手数料のことも考えておいたほうがいいね。
2022年度の留学生の入試予定はこちらをご覧ください。
- 外国人生徒は2021年11月~12月に英語力診断試験を受験
- 合格後、大学入試(SLU-CEE)を2022年3月~4月に受験
- 入学日(入学申込み時期)は2022年6月~7月
- 授業開始は2022年8月から

私が受験した2021年度はコロナの影響でオンライン入試だったよ。
英語の試験に合格しない限り、二次試験は受験出来ないから英語力には少しでも磨きをかけてね。
試験内容は以下の通り。
- 英語力試験
- 英語面接
- 筆記試験(英語の読解問題、ライティング、基礎科学、基礎数学)
当初、考えていたバギオ大学の入試内容は
- 簡単な英語でのインタビュー
- 中学レベルの数学
だったので、かなり難しくなったと考えられますね。
レベルの高い大学になると、準備期間も長く必要なうえ、試験内容もかなりハードルが上がります。自分が行きたい大学、行きたい時期、やりたい勉強内容などしっかり考えて比較してくださいね。
セントルイス大学の入試についてもっと知りたい方は、「レジストラオフィス(セントルイス大学) cdsia@slu.edu.ph」にお問い合わせください。
まとめ
フィリピンのバギオにあるセントルイス大学について、どこよりも詳しく解説してきました。
最後にセントルイス大学についておさらいしてみましょう。
- バギオ市内で一番歴史ある、実力No,1の私立大学
- フィリピン国内ランキング12位の名門大学
- IELTS6.0~6.5が必要
- 経営学部に強み
- 大学キャンパスは二つある
- 3食つきの激安寮完備
- 私立大学なのに学費は年間10万円程度
- 申込期間が入学日の半年以上前
海外の大学に行こうと考えたら、予防接種、海外保険、クレジットカードなど受験以外の準備もたくさんあります。
我が家もまだまだ準備段階で、渡航に至っていない現状です。コロナ禍で立ち止まったからこそ、将来について考え、娘は海外へとシフトチェンジすることを決意しました。
一般的な進学と違う選択はとても勇気がいるし、決意するには根性がいります。ですが、自分で選択することは将来大きな自信に繋がるし、後悔することはないはずです。
あなたの進路選択に今回の記事がヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。