
フィリピンの結婚式って日本とどう違うの?
ドレスコードはどうなってるの?
ご祝儀はいくら包むの?
こんな疑問を持つ、フィリピンの結婚式について知りたい方にお勧めの内容です。
こんにちは、うっきぃです。
ところ変わればルールもいろいろ。突っ込みどころ満載のフィリピンですから、結婚式も当然仰天することが多くて面白いです。
今回は日本との違いに焦点を当てて、フィリピンの結婚式の様子を調査してみました。
この記事で分かるのはこんなことです。
- 結婚式の場所
- 結婚式の服装
- 参列者の役割
- 挙式について
- 披露宴について
- ご祝儀について
フィリピンのお祭り騒ぎのお葬式事情については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
≫【フィリピンお葬式】日本との違いと費用・独特のマナーを徹底解説!

それではさっそく見ていきましょう!
結婚式の場所
フィリピンには、日本のような結婚式場はありません。
それならどこで結婚式をしているのか、お金を掛けられる人、掛けられない人に分けてみてみましょう。
教会で挙式(富裕層)
キリスト教の信者が9割にも上るフィリピンでは、教会で結婚式を挙げることが憧れです。
費用を負担出来れば当然教会で挙げることになります。
ですが教会での挙式は、セミナーに通わなくてはならず、経済的な理由以外でも教会で挙げないという人もいます。
本物の教会のため、当然一般のお祈りをする人たちもいます。全く関係ない人が混ざっていることも当たり前なんです。

他人の結婚式にも自由に参加できるのがフィリピン流!
国際結婚の場合、どちらかがカトリック教徒であれば教会での結婚式を挙げることは可能です。
ですが、デキちゃった婚の場合はお断りされてしまうのでご注意を!
市役所で挙式(貧困層)
法的に婚姻関係を示せればいいという人は、極力費用を抑える市民結婚式(シビルウェディング)を挙げます。
市役所に事前に挙式を行いたい日程を伝えて予約し、市長や弁護士、牧師などに頼んで結婚証明書にサインして貰うことで結婚となります。

手数料はわずか100ペソ(約220円)と超お手軽!
日本では考えられない、フィリピンならではの挙式方法ですね。
結婚式の服装
結婚式に出席する人達はどんな格好をしているのか見てみましょう。
日本と違う自由なところがフィリピンらしくて面白いですよ。
正装(伝統衣装)がある
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とても素敵な記念写真ですよね。フィリピンにも日本の着物のように正装があり、新郎や友人が着ているのがそうです。
男性はバロンタガログ、女性テルノと呼ばれる伝統衣装をまといます。
詳しいことはこちらの記事もご覧ください。
≫【フィリピンの伝統衣装】正装のバロンタガログとテルノが美しすぎる

涼し気で、とってもオシャレ♬
着物だと気付やヘアメイクなど大変ですが、これなら気軽に羽織れますね。
カラーコードがある
結婚式の招待状に、式当日に着てくる色の指定を明記してあります。
フィリピンの結婚式では新郎新婦の決めた色があり、テーブルや花、式場の雰囲気をそのテーマカラーで統一してあるんです。

一体感ある演出が素敵!
ドレスの使いまわしが出来ないから参加する方は大変だけどね。
服装に指定の色を入れれなかったら小物など、どこかに色を使うのがルールです。
毎回違う色を用意するのは大変なので、友達はジーンズだったりカジュアルな格好で参加している人も多いんですよ。
サンダルだろうと、肩だしだろうと、呼ばれてなくても参加してOK!さすがフィリピン!
参列者の役割
とにかく参加型の結婚式を行うフィリピンですから、日本の仲人以外にも兄弟や友人にもいろいろな役割があるんです。
Principal Sponsors
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日本語で「主要なスポンサー」と言う意味で、新郎新婦が尊敬する親戚や友人などを数組選びます。
日本でいう仲人のような立ち位置ですが、たくさんいるのが面白いですね。

プリンシパルスポンサーは参列者の中でも特別な役割を担うから、カラーコードも一般の人とは別の色を指定されて、だれが見ても分かるようにするんだよ。
この特別な役割というのは、「結婚証明書」への全員のサインのことです。
教会での挙式の際には、誓いの言葉や指輪交換といった大事なところでプリンシパルサポーターたちが回りを囲んで見守ります。

離婚出来ない国だから、結婚は一大決心だもんね。
たくさんの人に祝ってもらわなきゃ!
Brides maids と Groom’s men
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Breides maids(ブライズメイド)とは、中世ヨーロッパが起源の花嫁介添人のことで、結婚適齢期の花嫁の友人や親せきの女性その役割を果たします。
結婚式の準備段階からお手伝いしてもらう大事な存在で、みんなお揃いの衣装を着ます。

新婦のような恰好をすることで悪魔を惑わせて花嫁を守るためなんだって!
悪魔がカップルをねたんでやってくると思われていたからね。
そして、その男性版がGroom’s men(グルームズマン)で、新郎を準備から挙式当日までサポートをします。

海外ドラマや映画で見たことあるよ。
お揃いの衣装がカワイイから、最近日本でも流行り始めてるよ。
Secondary Sponsors
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セカンダリースポンサーは、カトリックの儀式であるベールセレモニーやコードセレモニーのお手伝いをします。
新郎新婦の友人や、兄弟姉妹がその役割をします。
挙式について
日本と大筋の流れは同じで、挙式の後、披露宴となります。

神父様のお話に1時間、お祈りもあるから挙式だけで2時間はザラ!
日本だと30分くらいなのにね。
参列者にそれぞれ役割があるので、挙式の入場の際は順番にバージンロードを歩きます。
- 新郎の両親
- 新郎
- プリンシパルサポーターのペア
- ブライズメイトとグルームズマンのペア
- 新婦の両親
- 新婦
先に待つ新郎や、新郎の両親に挨拶しながら着席する流れになります。最後にやっと教会の後ろの扉が開き、主役の新婦が登場!待っていた新婦の両親と3人で新郎の元に向かうんです。

両親の3人でバージンロードって素敵だね♡
教会ということもあって、式の後半には教会への寄付金を集める集金箱が回ってくるというから面白いですね。
披露宴について
挙式の後は、お楽しみの披露宴です。
日本のように食事を運んでくるスタイルは、プリンシパルサポーターの役割を担う方たちのみです。
後はみんなビュッフェスタイル。
招待客の3倍の料理を用意するということからも、たくさんの人に来てもらうことを想定していると分かりますね。

だから呼ばれてない人が友達について行っても大丈夫なんだね!

特に地方だと、タダ飯にありつくために多くの人が乱入してくるんだよ。すごっ‼
日本と違って、新郎新婦もしっかり食事を食べ、歌い、踊って楽しみます。
独身男性・女性のための出会いの場としてゲーム大会があったり、誰もが楽しめる結婚式になっています。
披露宴も長いので、途中退場も途中入場も自由です。親族は食事が終わったら帰りはじめ、友達は最後まで残るので二次会のようですね。
ご祝儀について
日本では食事代、引き出物代、引き菓子代など含めて友人は3万円を包むのがマナーとされていますが、フィリピンでは誰がいくら包んだかわかるご祝儀はありません。
なので、挙式や披露宴の費用は新郎新婦が全額負担することになります。

呼べば呼ぶほど大赤字!
結婚式を挙げるのは日本以上に大変じゃん。
余興の一環として、新郎新婦にチップを渡す時間があります。
披露宴会場のテーブル席に赤い祝儀袋が置いてあり、好きな金額を入れてBrides maidsやGroom’s menたちに渡すんです。
お祝いしたい人が好きな金額を入れるスタイルなので、誰がいくら包んだか分かりません。

ブライズメイドたちが封筒を新郎新婦の衣装にピンで留めるの。
「神様からのお祝い」って意味があるんだよ。
金額は50ペソ(約110円)、100ペソ(約242円)、500ペソ(約1,097円)とチップ程度なのでお遊びの金額ですよね。
ちなみにフィリピンでは誕生日も本人が友達を招待してパーティをしなければいけないんです。「お祝いして欲しいから招待する」というのがフィリピンルールなんですね。
まとめ
フィリピンの結婚式について、日本とどのように違うのかに焦点を当ててみてきました。
最後にポイントをおさらいしてみましょう。
- 挙式は教会と市役所の2種類がある
- 新郎新婦のカラーコードを着るルールがある
- 参列者にはそれぞれ役割がある
- 食事はビュッフェスタイル
- 決まったご祝儀はなく、チップのみ
- すべてが長いので、入退場自由
日本のように結婚式場で司会者がすべて進行するのではなく、参加者がみんなで作っていく結婚式がフィリピンスタイル。
日本は「お祝いして貰う」という考えなので、祝儀を貰い、それに対してお礼に食事や引き出物を用意します。
ですが、フィリピンでは「お祝いして欲しい」から大盤振る舞いしてたくさんの人に来てもらいます。
この根本的な異なる考えが、日本との一番の違いのようですね!
結婚式だけでなく、フィリピンの変わった習慣に興味を持っていただけたらこちらもご覧ください。思わず笑ってしまう日本の常識とかけ離れた習慣が目白押しですよ!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。