
フィリピンの大学に進学するメリットとデメリットは何?
こんな疑問を持つ、フィリピンの大学に進学すべきかどうか悩んでいる方におすすめの内容です。
こんにちは、うっきぃです。
娘がバギオにあるセントルイス大学に在学中です。
高校3年の6月に「フィリピンの大学に進学したい」と相談され、メリットとデメリットを天秤にかけました。
現在、オンライン授業で課題に追われる日々を送っていますが「フィリピンの大学にして良かった!」と母娘ともども満足しています。
このまま日本の大学に進むか、思い切ってフィリピンの大学に進むか悩んでいる方はぜひこの記事を参考にしてください。
この記事で分かるのはこんなことです。
- 正規留学するメリット10選
- 正規留学するデメリット7選
それでは、さっそく見ていきましょう!
フィリピンの大学に正規留学するメリット10選
大学正規留学とは、普通の留学と違って大学卒業資格を取得することを目的とした留学を言います。
敢えて厳しい道を選ぶメリットを一つずつ説明していきましょう。
日本の大学より安い
日本の大学に比べると学費は安いです。
日本の国公立だと年間50万円、私立で100万円が相場ですが、フィリピンだと国立で年間10万円、私立でも高いところで40万円程度です。
物価が安いフィリピンでは、寮生活なら4万円程度、部屋を借りてもひと月6万円で賄えてしまいます。

娘の通う大学は私立だけど学費は年間10万程度!
寮は休日も3食付きでなんと月約2万円!!
学費と生活費を合わせても年間60万円でお釣りが来るんです。間違いなく世界で一番安く海外大学に正規留学出来る国だと感じます。
»【フィリピン大学正規留学】結局いくらかかる?費用と節約方法はコレ
ビジネス英語が身に着く
フィリピンはビジネス英語が世界一なんです。

え?アメリカより上ってこと?
そうなんです。世界中の外資系企業がこぞってフィリピンに支社を作っており、”未来のASEANを牽引する経済大国”になると予測されています。
それはひとえに人件費の安さと英語力の高さに尽きます。フィリピンに拠点を置くアメリカ、イギリスの巨大企業では40万人以上のフィリピン人がコールセンターで働いるんですよ。

タグリッシュを話す人が多いけど、ネイティブと間違うレベルのフィリピン人も多いよ。
大学では講義は英語だし、大学生は比較的綺麗な発音なので、飛躍的な英語力アップが見込めそうですね。
数ヶ国語マスターできる
日本語、英語はもちろん、プラス現地のタガログ語も理解できるようになるからです。
エージェントさんの話では、4年も住むと3か国語は当たり前とのこと。韓国人や中国人の友達が出来ればその国の言語も勉強する機会になりますね。いろんな言語に触れるチャンスです。

セブやビサヤ語、バギオはイロカノ語だから、タガログ語以外も話せるようになるんだよ。
日本の人手不足は深刻なので、海外から働き手をドンドン連れてくるようになります。
その際、現地で生活し、言葉を話せるだけでなく、フィリピン人の文化まで理解している人材は大変貴重な存在になります。必ず活躍の場はありますよ。
日本にはない学部がある
発展途上国のフィリピンにしかない専門分野があります。
- 【開発経済学】貧しい国が発展する方法を考え、どうすれば実現するかを研究する学部
- 【ホスピタリティマネジメント】観光・医療に携わるための接客学部
多くの留学生がこの分野の勉強をするためにフィリピンに来ています。せっかく違う国ににいくなら、そこでしか学べないことを専攻するのもおススメです。
世界に人脈が広がる
世界中から留学生が集まってくるのも大きな魅力です。

中国、韓国、サウジアラビア、イラン、インドからの留学生が多いよ。
留学生の多い大学を選べば、授業もほとんど英語だから安心だね。
海外の友達が出来れば、自国を客観的に見れるようになるし、自分の常識は世界の常識ではないと気づくでしょう。人間として成長できるこの上ないチャンスだと思いませんか?
プレゼン能力が身に着く
社会に出てから重要なスキルとされているプレゼンテーション能力ですが、実に7割の日本人が苦手意識を持っています。
フィリピンの大学では毎日プレゼンの課題があり、知らず知らずにスキルアップ出来るんです。

日本の大学の講義は聞くだけだよね。
参加型だから刺激があるよ。
日本の大学の講義は受動的ですが、フィリピンの大学なら主体性が身に付き、プレゼン能力をマスターできる環境があると言えますね。
サバイバル能力が身に着く
フィリピンはまだ発展途上国なので、インフラも整っていません。wifiは微弱だし、停電は普通。水も安定供給出来ていません。
日本の当たり前が全く通じない国で、1人ですべてを解決していくにはかなり強靭な精神力がないと難しいでしょう。
言語も通じない、語学学校と違って食事もすべて自分で用意しなければいけない環境の中でタフに生き抜けば、どんなことがあっても乗り切る自信が出来るはずです。
ドロップアウトせずに4年間を全う出来れば、あなたが想像できないほど逞しく成長できるでしょう。
就職の選択肢が広がる
語学力と、タフな精神力をアピールすれば、間違いなく他の学生との差別化を図れます。
日本では、政府、企業ともにグローバル人材を育成することい躍起になっています。ですが日本の英語教育だけで、世界で通用する英語力は間違いなくつきません。

語学力があって、国際競争に立ち向かえる人材は企業も欲しがるってことだね。
将来、世界を舞台に働きたいと夢があるなら、海外の大学正規留学は最も効率のよい方法だと言えます。
留学者や海外経験者専門の留学エージェントもあり、英文の履歴書添削などすべてのサポートを無料でしてくれます。将来、英語を使った仕事がしたいなら、これが最短の方法ですね。
とにかくモテる
ちょっと脱線しますが、日本への憧れが強いフィリピン人が多く、日本人というだけで無条件でモテます。

授業中に教授に日本人だと伝えると「日本大好きなの!」と話が盛り上がってしばらく興奮状態だったよ。
フィリピン人の大好きなFacebookでひっきりなしにメッセンジャーが届きます。
違う学部どころか、友達の友達の…と繋がって違うキャンパスや、もう大学生でもなんでもない人から友達申請が来てサイレントモードにしていたほど。
そんなフィリピン人のSNS事情についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
»フィリピンは世界一のSNS大国!利用率102%?とその理由

1日に何人から、何度も甘い言葉のメッセージが届くので、お姫様気分を味わいたい方にもオススメです♡
休学が無料で出来る
フィリピンの大学は休学届を出せば、日本と違って休学中の学費を払う必要はありません。
体調を崩して日本でしばらく療養することになっても、次のセメスターの支払いをしなければ簡単に休学することが出来るのです。

日本では結構な休学費を支払う必要があるのに、これは盲点!
台湾の大学に通う友人がいますが、休学をするのにすべての教授にサインを貰う必要があり、とても大変だったと聞きました。
長期のインターンがしたい、ワーキングホリデーがしたいなど在学中にかなりフレキシブルに対応できるというメリットがあります。
学生時代だからこそ、色々と体験してみたいという方にもかなりおススメのポイントだと言えますね。
フィリピンの大学に正規留学するデメリット7選
一方でデメリットも多くあります。本人の努力次第で解決できる問題も多いですが、どうしてもクリアできないこともあります。それをどう感じるかはあなた次第です。
メリットとデメリットを天秤にかけて、あなたの答えを導き出してくださいね。
日本の大学よりレベルが低い
フィリピンには大学が日本の倍の2,000校もあります。トップの大学は日本の有名大学と同水準ありますが、あとは日本のFラン大学と変わらないレベルだと推測されます。

偏差値は低いけど、英語力がないと入学出来ないから実質結構レベルは高くなるんだけどね。
また知名度が低いので、欧米圏の大学のように大学名でキャリアを築くのは難しいと予想されます。

Excelや動画編集とかパソコンスキルは異常に高いのに、数学はみんな中学レベルも分かってない感じだよ。
語学学校に通う必要がある
まだTOEIC、TOEFL人気の高い日本ではあまり馴染みのない「IELTS」という試験で5.5~6.5のスコアレベルが必要だからです。
英検で例えると準1級レベルと同等なので、かなり高い英語力ということになります。
まだ日本ではテキストも少なく、ライティングに関しては私たちは独学はまず無理だと判断しました。

高3の6月時点で英検2級だったけど、夏からオンライン語学学校でIELTS対策をしたら卒業時点でスコアが6.5(英検準1級~1級相当)に上がったよ♪
フィリピンで4ヶ月留学すると、およそ100万円かかりますので、この点は要注意が必要です。
IELTSはイギリス英語のため、アメリカ英語を習ってきた日本人にはかなりハードルが高いです。
こちらのオンライン英会話なら全員イギリス人の一流講師で、海外大学進学や外資系企業を目指す方に特化しています。高額の語学学校を申し込む前に、オンラインで英語力をUPさせておきましょう。
生活水準と治安が問題
水道水は飲めないし、スリなども多く、路地に入ればストリートチルドレンもいます。
日本人が巻き込まれるような殺人事件はありませんが、軽犯罪は日本より多いです。また、日本人というだけでターゲットになりますからね。

夜は出歩かない、友達や男の子と一緒に行動するなど自己防衛意識が大事だよ。
衛生面と治安については全く違いますので、海外にいるという自覚をもって滞在してくださいね。
治安について心配な方はフィリピンで安全な地域とされているバギオの大学を検討してみて下さい↓↓↓
≫【フィリピン大学正規留学】バギオのセントルイス大学を徹底調査
英語だけでは生活が困難
フィリピンでは英語はあくまで第二言語です。
町では普通に現地で使われているタガログ語(マニラ)、イロカノ語(バギオ)、ビサヤ語(セブ)などが話されています。大学の講義でも英語だけではなく、急にタガログ語が混じることもあるようです。
大学ですぐフィリピン人の友達を作り、講義中のタガログ語を「今、なんて言ってた?」と聞ける状況を作っておかないと困ることになります。

グループチャットでも友達同士でタガログ語が混ざるんだよね。
でも聞いたら英語で説明してくれるから、英語力があれば大丈夫。
ですが、欧米人のようにボキャブラリーが豊富なわけではありません。発音も綺麗な学生が多いですが、単語自体は難しいものを使わず、分かりやすい文章なんです。
なので現地語のことは心配せず、英語力向上だけを重視してください。

同じ語学学校の生徒でタガログ語力ゼロで渡航したのに、1年もたたずにタガログ語の手紙が書けるようになるのも普通だよ。
卒業が難しい
フィリピンの大学生は受験生並みに必死に勉強します。少しでもいい大学に入学して、少しでもいい成績を取り、少しでもいいところに就職するためです。

フィリピン人は適当と思ってたけど、みんな授業の5分前には着席してるし、課題提出も早いよ。
グループワークも夜23時に「今からやろう!」って連絡来てびっくり。
週末も授業があるし、課題も常に5つ以上は抱えています。授業内容についてはこちらの記事でリアルな様子を解説しています。
»【フィリピンの大学あるある】授業内容や課題について聞いてみよう!

宗教の授業がある
無宗教の日本人に辛いのが宗教の授業です。
「あなたに宗教を教えてくれた人に感謝の手紙を書きなさい」「教会での出来事を日記に書きなさい」など、キリスト教に全く無縁の人にはハードルの高い課題が出されます。

提出期限がないから後回しにしてたら、授業中にみんなの前で「あなただけ提出してませんよ!」って怒られちゃった。
教授に「無宗教だから出来ない」と説明して、聖書についてレポートを書くという別の課題に変更されました。
また、授業も大学内の教会から牧師様の演説を聞いたり、キリスト教徒の生徒でも欠席するほど結構面倒です。
ですが日本人ということを考慮してくれ、テストの点数はかなり甘めに付けてくれている印象です。
大学の時間割などはこちらの記事に載せていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
≫【フィリピン大学正規留学】現役生に聞く!学費の内訳と履修科目は?
就活時期が合わない
入学時期が違うということは、卒業時期も異なります。
新卒生を対象とした日本の大学生と同じ就活は出来ないと思ってください。通年採用しているグローバル採用枠を狙ったり、エージェントを利用するなど就活方法が異なります。
まとめ
フィリピンの大学に進学する場合のメリットとデメリットを経験者目線でお伝えしてきました。
最後にポイントをおさらいしておきましょう。
- 学費と生活費が安い
- ビジネス英語が学べる
- 数ヶ国語話せるようになる
- 日本にはない学部がある
- 世界に人脈が広がる
- プレゼン能力が上がる
- サバイバル能力が身に着く
- 選択肢が広がる
- とにかくモテる
- 無料で休学出来る
- 大学のレベルが低い
- 語学学校に通う必要がある
- 生活水準と治安が不安
- 英語だけでは生活が困難
- 卒業が難しい
- 宗教の授業が苦痛
- 就活時期と合わない
日本の大学でも、アメリカの大学でも、どこに行ってもメリット・デメリットはあります。
まだまだ少ないフィリピン大学への進学ですが、それを他の学生との差別化と前向きにとらえるか、発展途上国のわけのわからない大学と考えるかはあなた次第です。
この記事があなたのお役に立てると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。