
格安で人気のフィリピン留学とマルタ留学の違いは何?
こんな疑問を持つ、二か国の特徴から自分の目的にあう留学先を選びたいあなたにオススメの内容です。
こんにちは、うっきぃです。
フィリピンは2022年の9月12日まで国内の緊急事態宣言延長を発表しました。
一方、世界で最も早く留学生の受け入れを始め、10月26日から隔離措置なしでワクチン接種済みの日本人留学生の受け入れを再開したマルタ共和国。
フィリピン留学を諦めてマルタ留学に変更する日本人が増え、ヨーロッパであるにも関わらず一時期は日本人留学生で溢れるほど殺到していました。
二か国とも「格安で行けるリゾート留学先」として認知されていますが、実はその内容は全く違います。
単純に変更して失敗しないためにも、その選択があなたに合うかどうかしっかり見極めましょう。
この記事で分かる比較はこんなことです。
- 英語レベル、授業内容など語学学校の違い
- 学費、物価、滞在費用など留学費用の違い
- 治安、災害、気候、物価など生活環境の違い
それではさっそく見ていきましょう。
語学学校の違い
格安英語留学と言えば「アジア→フィリピン」「ヨーロッパ→マルタ」とされるほど近年日本でも認知され始め、比較されるようになってきました。
ですがその留学内容は対照的と言っていいほど違うんです。まずは語学学校の中身について、その違いを解剖していきましょう。
フィリピン | マルタ | |
英語レベル | 初級~中級 | 中級~上級 |
授業形態 | マンツーマン | 10名程度のグループ |
英語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
授業時間 | 6~8時間 | 3~5時間 |
学生の国籍 | 8割以上が韓国と日本 | ヨーロッパ・中東など多国籍 |
滞在方法 | 寮・ホテル | ホームステイ・シェアハウス |
日本人スタッフ | 常駐 | 半々 |
食事 | 3食付き | 自炊 |
上の表から見てわかるように、初心者にマルタ留学は向いていないとお分かりいただけると思います。
まず授業時間が短く大人数のグループレッスンのため、発言時間はフィリピンと比べものにならないほど少なくなります。
その上多国籍の環境を期待して行っても、英語初心者は日本人率の高い下のクラスに入ることになるからです。

フィリピンの「気持ちを汲んでくれる」先生たちと違って、「言ってこなきゃ知らない」教え方だからシャイな日本人にはキツイんだよね。
また、義務教育からずっとアメリカ英語を習ってきた日本人にとって、ブリティッシュイングシッリュは聞き取りづらくハードルが上がります。

フィリピン留学で自信をつけたのに、マルタに二か国留学したら撃沈したっていうのはよくある話…。
»ワーホリ前はフィリピンの準備コースが最適!2ヵ国留学はコスパ最強
敷地内に寮があり、食事や掃除・洗濯まですべてしてくれるフィリピンと違って、マルタはホームステイでない限りすべて一人でしなければいけません。
通学時間・食事の買い出し・洗濯などの家事で1日に4~6時間も取られることになるため、学習に集中できる環境とは言えないんです。

中級者以上にとっては、いろんな英語を聞いて自分で積極的に話せる最高の環境だよ。
インプット→フィリピン、アウトプット→マルタで使い分けるイメージだね。
「マルタ留学をしたいけど、英語は全く話せません!」という人は、まずは国内留学やオンライン留学がおススメ!
»国内留学がおススメ!短期が向いている人は米軍基地ホームステイ一択

フィリピン留学はまだ出来ませんが、オンラインならいつでもどこでも受講可能!娘もオンライン語学学校でIELTS6.5までスコアを伸ばし、フィリピンの大学に進学しています。

オンライン留学は滞在費がかからないからコストは削減できるし、好きな時間帯を選べるし、現地で出来ないバイトも出来る!授業内容は一緒だからコスパ最強だよ♪
オンライン留学なら、教師全員が英語教授資格TESOLを取得している【MeRISE留学】 の完全オーダーメイドレッスンが最適ですよ。
多国籍の上位クラスで留学生活を送るために、英語力の底上げをするにはMeRISEの質の高いレッスンが必須です。↓↓↓
留学費用の違い
2ヵ国とも格安とうたわれていますが、実際どれくらいの費用がかかるのか、1ヶ月の費用で項目ごとに比較してみました。
フィリピン | マルタ | |
学費 | 13~16万円 | 7~10万円 |
滞在費 | 2~3万円 | 10~20万円 |
渡航費 | 4~7万円 | 11~20万円 |
生活費 | 1~2万円 | 4~5万円 |
合計 | 20~28万円 | 32~55万円 |
マルタはグループレッスンのため学費はフィリピンよりはるかに安いですね。
ですが、フィリピンは学費に寮費や食費も含まれているので、航空券の安さと物価の安さもあいまって合計金額で大幅に安くなっています。

さらにマルタのハイシーズン6月末~8月末は1.2倍ほど値上がりするよ。
通年同料金のフィリピンとは違うから注意してね!
マルタでもマンツーマンレッスンを取り扱っている語学学校もあります。その時は学費が跳ね上がりますので、アメリカ留学と変わらない金額になる場合があります。

この機会にヨーロッパ周遊したいと考えているなら、マルタ留学でかなり節約できるよ。なんたってイタリアまで往復1万円で行けてしまうからね!
留学費用だけで見れば、フィリピンに軍配が上がりますが、目的によってはマルタも捨てがたい留学先ということになりますね。
生活環境の違い
フィリピン | マルタ | |
公用語 | タガログ語 | マルタ語 |
英語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
フライト | 直行便4時間~ | 経由便16時間~ |
時差 | -1時間 | -8時間 |
サマータイム | なし | あり(-7時間) |
気温 | 26~31℃ | 9~31℃ |
気候 | セブは雨季なし | 乾季と雨季 |
ビザなし期間 | 30日以内 | 90日以内 |
災害 | 多い | 少ない |
治安 | 悪い | 良い |
物価 | 日本の1/3 | 日本と同程度 |
海 | サンドビーチ | ロックビーチ |
マニラやセブまでは直行便がありますが、マルタには直行便がありません。
最寄りもローマまで13時間、そこから1時間半はかかるので乗り継ぎを考えると16時間以上はかかることになります。

その分、飛行機代もかかっちゃうのがネックだね。
リゾート留学と聞くと白い砂浜のビーチを連想しますが、マルタの海は上の写真のような岩場だらけのロックビーチです。

「休日は砂浜でのんびりしたい」と考えてる人には向いてないね。
砂浜のビーチもあるけど、ほとんどがロックビーチだよ。
ですが、マルタの災害の少なさや治安の良さは世界トップクラスです。
雨もほとんど降らず、自然災害の少なさは世界で最も少ない国の一つなんです。

フィリピンは毎年台風被害に悩まされてるよね。
カラッとした気候で自然災害の心配なく、快適に暮らすならマルタ一択!
マルタはヨーロッパにありながらも、ホームレスは1人もいません。銃の所持禁止やたばこのポイ捨て禁止、瓶を持って町を歩くのも禁止、洗濯物を外に干すのも禁止など治安も美化意識も非常に高いんです。

首都がまるごと世界遺産に認定されてるから、街並みを美しく保つために色んな決まりがあるよ。
マルタはヨーロッパの中では物価は安く、日本とあまり変わりません。フィリピンは日本の3分の1程度なので、長期で留学するとかなりの開きが出てきます。

気候もフィリピン(バギオ以外)なら年中同じでいいけど、マルタは温暖とは言え10℃を切ることもあるから時期によっては服装にも注意が必要だね。
まとめ
格安リゾート留学で人気のフィリピンとマルタについて様々な角度から比較してみました。
最後にそれぞれの国で項目ごとにどちらに軍配が上がったかをまとめてみましょう。
フィリピン | マルタ | |
費用 | ◎ | 〇 |
物価 | ◎ | △ |
国際交流 | △ | ◎ |
初級向け | ◎ | △ |
中級向け | 〇 | ◎ |
治安 | △ | ◎ |
フィリピンは、初心者が時間・コストを掛けずに学習できる最適の環境を兼ね備えていますね。
一方マルタは、美しい景観や治安の良さが素晴らしく、多国籍の学生とのアウトプット環境が最高だと分かりました。
英語初心者が「渡航出来ないフィリピンは諦めてマルタに行こう!」と考えるなら、しっかり英語をインプットしてから挑戦してくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。