
現地の病院事情は?
フィリピンで病院の請求額は?
フィリピンへの留学をお考え中で、現地の医療について心配なあなたにオススメの内容です。
こんにちは、うっきぃです。
海外では何があるか分からないので、現地の医療事情については知っておくことは重要ですよね。
日本では平気なことでも、慣れない海外なら精神的にも肉体的にも負担がかかり、いつもより病気やケガの危険性も高いからです。
発展途上国として不安の残るフィリピンですが、実は場所を選べば日本クオリティの最新医療を受けることが出来るんですよ。
現地で慌てないためにも、日本とは全く異なるフィリピンの病院システムを事前に把握しておきましょう。
この記事で分かることはこんなことです。
- フィリピンの病院事情
- 医療体制の整った地域ベスト3
- 医療費用の例
それではさっそく見ていきましょう。
フィリピンの病院事情
日本人を受け入れるのは私立病院のみ
フィリピン全土に総合病院は1,200ほどあり、国立(約70施設)、公立(約350施設)、私立(約770施設)の3種類があります。
医療費の安い国公立病院は、日本人から見れば「野戦病院」レベルで、入院することで逆に感染症にかかかってしまうほど劣悪な環境です。

そもそも外国人を受け入れる国公立病院は少ないよ。
診療を受けるとしても、メチャクチャ混雑してるから外国人は行かないよ。
私立病院には日本以上に進んだ設備や機器を兼ね備えた、ホテルのような病院もあるんですよ。
さらに、大きな私立病院なら、ジャパニーズヘルプデスクがあります。
診療予約や、日本語通訳など海外旅行保険に入っていれば無料で利用できるうえに、キャッシュレス決済なので安心です。
ジャパニーズヘルプデスクが使える保険会社として利用しやすいのは以下の4社です。
- ジェイアイ傷害保険
- 三井住友海上火災
- 損保ジャパン日本興亜
- あいおいニッセイ
三井住友海上火災が引受保険会社になっているエポスカードをぜひオススメします。
留学生が必ず携帯している、無料で作れる自動付帯付きのクレジットカードです。神カードと言われるほどの驚きのメリットはこちらの記事で解説しています。
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医者はみんな大門未知子
フィリピンの医師はフリーランスで、病棟の中に、個人の開業医が病院施設を借りて診療を行う「オープンシステム」を導入しています。
そのため、医師は複数の病院に登録しています。曜日や時間によってその病院間を移動するので、日本の病院のように主治医がいない場合があるんです。

フィリピンのお医者さんはみんな「大門未知子」ってワケね。
一方、レントゲンなどの検査や、入院する病室は病院の持ち物となります。
検査と医師とが完全に分業しているので、検査の結果が出てからでないと診察を受けることは出来ません。
また、薬は調剤薬局が独立してあります。

すべてが分業だから、検査、診療、薬局とすべて別会計!
さらに先払いシステムが多いよ。
日本では考えられませんが、支払い能力がないと見なされると診療拒否されます。
病院に行く前に、以下の支払い能力を証明するものを用意しましょう。
- 海外保険の契約証または自動付帯のクレジットカード
- パスポートのコピー
- あれば学生証
- 現金
渋滞の多いフィリピンでは、救急車(民間業者なので有料)を呼んでも1時間かかることもザラです。
自力で動けるならタクシーで行くほうが速く病院に行けます。
タクシーを呼ぶ余裕がない時は、マニラなら「117番」セブなら「161番」が救急の番号なので控えておきましょう。

マニラは救急と警察が同じ番号だから「救急」ということをしっかり伝えよう!
また、病院の待ち時間も長く、2~3時間ということも普通です。なるべく病院にかからず、健康的に暮らせることがベストですね。

フィリピン渡航前に健康診断を受けたり、歯医者さんに通っておくことが大事!
普段の健康管理は日本以上に気を付けないとね。
医療体制の整った地域ベスト3
設備が整っている都市に順位を付けると、以下のようになります。
- マニラ
- バギオ
- セブ

セブより地方都市のバギオの方が医療体制が整っているのは意外だね。
セブは日本人に人気の語学学校が多いので、日本人スタッフと医師が巡回にくるサービスがあります。健康面で不安のある方は、そういったサービスに加入している語学学校を選ぶと安心ですね。

留学準備中なら、医療環境も考えて場所選びをすることも考えてね。
地方の医療技術は低く、設備も脆弱です。
地方での治療が無理な場合は都市部に回されることになるので、持病をお持ちの方などは初めから上記の3都市への渡航が無難です。
富裕層や外国人が入院する大きな私立総合病院では、トイレ、シャワー、キッチン、テレビ、wifiなど至れり尽くせりの環境になっています。
それは日本と違って、入院する場合は「家族の付き添い」が一般的だからです。

部屋は大部屋、4人部屋、個室があるよ。
大部屋はエアコンなしの扇風機のみ!
日本人には過酷すぎ!!
医療費用の例
フィリピンでの医療費がどれくらいかかるのか見ていきましょう。
病院の規模や医師の経歴によって大きく変わってきます。また、フィリピンには「外国人ツーリスト価格」なるものがあり、金額が吊り上げられることもあります。

ひえ~お金第一主義!
どれくらい取られるか不安で仕方ない!
無保険の場合でも、医師の診察代はピンキリですが通常500~1,500ペソと高額ではありません。
検査施設で行うレントゲンも300ペソ~と日本に比べるとかなり格安です。血液検査・尿検査・レントゲンを入れても500ペソ程度です。
ですが、抗生物質だけでも1錠100円程度と高額なため、他の薬と合わせると「朝昼晩×1回〇錠」ならかなりの金額になると予想されます。

風邪薬を処方してもらうだけでも2,500円はかかるよ。
大した事なければ、ドラッグストアで薬を買うのが正解!
インフルエンザの予防接種を受けることも出来ます。費用は1,000ペソ程度なので、日本と比べても大差ありませんね。
留学、長期滞在で心配になってくるのは、「風邪」や「下痢・腹痛」、今なら「コロナ(COVID-19)」ですよね。
風邪で受診する場合は無保険なら2万円程度かかってきます。下痢・腹痛で入院してしまっても、海外保険で賄うことが出来るので安心です。
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また、今一番気になるコロナにかかってしまった場合ですが、軽症なら5万ペソ程度、人工呼吸器や緊急治療室を利用して12日間入院した場合88万ペソ程度、18日間入院した場合110万ペソ程度かかったとの口コミがありました。
もし入院ということになれば、入院費用とは別に保証金として先に5~10万円を払わなければいけません。

手術になったら患者サイドで赤十字に輸血用の血液を買いに行かなきゃいけないよ。
まさにカルチャーショック‼
まとめ
フィリピンの病院事情や、設備の整った地域、医療費用など詳しく見てきました。
最後におさらいしておきましょう。
- 日本人は私立病院
- 医療設備が整っている都市はマニラ・バギオ・セブ
- 医師・病院・薬局すべて別会計
- 入院前に保証金が5~10万円必要
- 支払い能力がないと診療拒否される
- 風邪診療でも2万円
- 英語に自信がない人は「ジャパニーズヘルプデスク」対応の病院にする
日本とは全く違うフィリピンの医療事情。「何も知らなくて高額請求になってしまった!」という事態にならないように海外保険の保険適用範囲について確認しておくことも重要ですね。
渡航前に万全な体調にしておき、現地でもマスクやのど飴、消毒で衛生管理に気を付けることが大事になってきます。
無理せず、睡眠もしっかりとり、楽しいフィリピンライフを満喫してくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。