
フィリピン人は犬を食べるの?
フィリピン固有の犬は?
フィリピン狂犬病事情は?
こんな疑問を持つ、フィリピンの犬事情について知りたい人におススメの内容です。
こんにちは、うっきぃです。
世界には犬食文化(けんしょくぶんか)がある地域がたくさんあります。昔は日本にもありましたが、今では完全に衰退して犬は愛玩動物の存在ですよね。
その犬食文化がフィリピンの一部の地域でも残っているというではありませんか!気になる実情を覗いてみたいと思います。
せっかくなので、フィリピンの犬事情についても色々と調査してみました。
この記事で分かるのはこんなことです。
- 世界の犬食文化が残る地域
- フィリピンの犬食文化
- フィリピンの犬「アスピン」
- フィリピンの狂犬病事情
犬以外の、フィリピンで食べられているゲテモノ料理についてはこちらの記事をご覧ください。
»【フィリピンのゲテモノ料理6選】あなたは直視出来るのか!?
それでは早速見ていきましょう!
世界の犬食文化が残る地域
現在、なんと世界中で年間2,000~3,000万頭もの犬が食用肉として屠殺(とさつ)されています。

家畜を食用や、皮を取るために殺すことを屠殺(とさつ)と呼び、伝染病などで殺すことを殺処分と言うよ。
そのうち、中国だけで1,000万頭も屠殺されています。中国では「犬肉祭」まで開催され、世界中から批判が集中しているんですよ。
韓国では【ヌロンイ】という食肉用に改良された犬がいます。他にもインド、インドネシア、ベトナム、メキシコ、スイス、ハワイでも体を温めるため、滋養強壮のため、酒のつまみとして食べられています。
フィリピンの犬食文化
フィリピンではバギオの山岳地帯を中心に犬肉食がスタミナ源として珍重されてきました。
毛を削ぎ、内臓処理をして内臓以外はほとんど食べてしまうんです。

犬食が禁止になった現在も食べられている地域だよ。
その犬食文化は、イメルダ・マルコス元大統領夫人が犬食の根絶を訴え始めたことから衰退し始めました。
1982年にマニラで犬肉の販売が禁止され、1998年から全国で犬肉取引が違法となりました。
2000年にマニラで動物愛護団体が犬食反対のデモを行い、その後2007年に全面的に禁止になったことで野犬が増え始めたと言われています。

フィリピンにはガリガリの野良犬がたくさんいるよ。
危険だから近づかないようにね。
フィリピンでは犬と人間の上下関係がしっかり出来ていて、犬は人間を恐れています。そのため、犬の方から近づいてくることはないので、可愛い子犬でも触らないようにしてくださいね。
フィリピンでは「エディブル・ドッグ」という犬種が食用として飼育されていました。今では先進国の批判を受け、ペットの存在として移行させています。
ひと昔前は祝い事など特別な儀式で犬肉が重宝されていました。ですが現在は普段の食卓に上ることはありませんし、余程の貧困層でない限り犬を食べることはありません。
違法となった現在は、犬肉取引は1年以内の実刑が課せられます。それでも闇取引で犬肉を販売している店が多くあるといいます。

ちなみに犬肉は硬くて臭みがあるから、アドボなんかの煮込み料理で使われることが多いよ。犬の丸焼きを調理中に逮捕された事例もあるよ。
特にクリスマスなどのホリデーシーズンになると売買がさかんになるため、取り締まりも強化します。
基本的に食用に飼育するのではなく、野良犬などを捕まえて売買されるのです。フィリピンの違法犬肉取引の様子がこちらの映像に収められていますので下の動画も参考にしてください。
フィリピンの犬「アスピン」
引用先:wikipedia
フィリピンには野良犬、雑種という意味のAspins(アスピン)またはAskals(アスカル)と呼ばれる上の写真の犬がいます。
飼い犬は野良犬と同じように放し飼いされています。とくに躾もしていませんし、散歩もしません。犬が自由に動き回り、残飯を与えるだけです。
ですが、富裕層は日本と同じようにシーズーなどの小型犬を室内で飼います。フィリピンには、富裕層向けに動物病院もありますし、ドッグランやドッグカフェなど犬を連れて回れる場所もたくさんあるんです。

ほとんどが雑種の野良犬ばかりだけど、日本みたいきちんと飼える環境もあるよ。
大人気のフィリピンドラマでも豪邸でたくさんのシーズーを溺愛する様子が描かれています。
»腐女子必見フィリピンBL♥タイBL並みに特濃な『My Day 』

フィリピンの狂犬病事情
フィリピンの狂犬病発症率は、世界第5位にランクインするほど危険な地域です。
日本では予防接種や個体管理などが徹底されており、狂犬病が発生することはなくなりました。2007年にフィリピンでも「狂犬病対策法」が制定され、ワクチン接種を義務付けています。

罰則も犬1頭に対し5,000ペソ以上の罰金が課せられるよ。
野良犬や野良猫も多くて、狂犬病がなくなる兆しはないんだ。
フィリピンでも「犬肉は正規の食肉検査を受けていないので危険」だと警告しています。サルモネラ菌などのウイルスや寄生虫が多く、犬肉食には狂犬病のリスクが大変高いと認知されているんです。
犬を捕獲するとき、屠殺するとき、食するとき、すべての工程で狂犬病にかかる可能性があるからです。

犬肉に含まれる菌は調理しても死滅しないんだよ。
面白半分に食べてみる日本人もいるけど、危険!
胃酸で死滅しますが、口の中に傷があったらアウトです。
狂犬病は犬だけではなく猫やコウモリ、リスなどでも噛まれれば狂犬病を発症するリスクはあるので、動物に触れる地域に行く場合はワクチン接種をお勧めします。
»フィリピン留学で予防接種はすべき?費用と回数など注意点も完全網羅


狂犬病は発症すれば100%死に至る恐ろしい病気だよ。
東南アジアに長期で行くときは予防接種を検討してね。
まとめ
フィリピンの犬食文化や狂犬病など犬事情について、詳しく見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきましょう。
- 世界中で年間2,000~3,000万頭もの犬が食用にされている
- フィリピンでは現在犬食は禁止されている
- 罰則もあるが、闇営業が横行している
- 犬食には狂犬病のリスクが高い
- 狂犬病が発症すれば100%死に至るので野生動物には近づかない
台湾でも犬食が禁止になり、最高25万台湾ドル(約90万円)の罰金が課されるようになったと言います。
フィリピンでも日本と同じように、現在は犬は愛玩動物という意識がはるかに大きく、犬を食べるという人はほとんどいません。こうして時代の流れとともに意識も変化していくということですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。