
「カリ」ってどんなの?
どんな道具を使うの?
どんなドラマで使われたの?
こんな疑問を持つ、フィリピン発祥の武道について知りたい方にオススメの内容となっています。
こんにちは、うっきぃです。
日本ではまだあまり認知度の高くないフィリピンの武術「カリ」。
ですが、あのブルース・リーが「燃えよドラゴン」でヌンチャクや棒術を使った武術といえばイメージが沸くのではないでしょうか?
日本のドラマや、ハリウッド映画でも使われるほど、そのスピーディかつ、技から技へのコンビネーションの高さが評価されているんですよ。
今回は、フィリピンの国技にもなっている「カリ」について調査してみました。
この記事で分かるのはこんなことです。
- 「カリ」が生まれた経緯
- 「カリ」には12種類ある
- 「カリ」を学んだ芸能人
それでは、さっそく見ていきましょう!
「カリ」が生まれた経緯
「カリ」は突然現れた海賊と、身近な棒や葉っぱを払うための短刀で戦うために生まれた武術です。
14世紀ごろ、貿易に訪れるようになったアラブ人からの影響を受けたとも考えられます。
島国のフィリピンでは昔、海賊に襲われることが多かったんです。そのため足場の悪い船や、狭い家の中でも戦えるコンパクトな動きが特徴です。

フィリピンならではの理由で生まれた武術なんだね。
剣道も同じように棒を使うけど、がっつり振りかぶるね。
日本では「kali(カリ)」という言う名前でじわじわ浸透し始めていますが、セブでは「Eskrima(エスクリマ)」、フィリピン国技としては「Arnis(アーニス)」と呼ばれています。

フィリピンでカリよりアーニスと言った方が伝わるよ。
スペイン統治時代にフェンシングから影響を受けたこともあり、スペイン人がつけた名称が「エスクリマ」「アーニス」です。
「エスクリマ」はスペイン語でフェンシングの意味があり、「アーニス」には鎧の意味があります。
「kali(カリ)」という名前には、ビサヤ語の「kamot(手)」と「Lihok(動き)」の頭文字から取っているという意味があります。
様々なスタイルの流派がありますが、日本のような厳しい流派の概念は存在しません。そのため、いろんな技をなんでも吸収していくという南国ならではの「ゆるさ」も併せ持っています。

フィリピンの部族間でたくさん武術があるけど、すべての流派を総称して「カリ」と呼んでるんだよ。
「カリ」は12種類ある
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カリにはスティック、ナイフ、槍、ベルト、手裏剣、弓矢や吹き矢、徒手空拳など12ものカテゴリーがあります。
バストンという60~70㎝くらいの短いラタン製の棒を使います。
関節技や投げ技などもあります。
武器を持っている相手と戦う設定で考案された武術なので、危険性があるため組み技がないのも特徴です。

武器を使っても素手でも、同じ動きで戦えるのが大きなポイント!
憶えたらどんな状況でもやり合えるってことだもんね。
白熱した練習風景はこちらの動画をご覧ください。流れるような技の連続がとてもカッコいいですよね。

力を使わずに相手を倒せる武術だから、護身術にも最適だね!
空手や剣道みたいね「型」よりも、動画のようなドリルという練習方法がメイン。
「ドリル」は攻防練習を2人1組で実践しながら習得していく方法で、実際のパターンを体に覚えさせます。
1975年にスポーツ化を目指してトーナメントが開催されるようになり、2011年にはフィリピン国技として宣言されるほどフィリピンには浸透しています。

フィリピンの移民たちから、アメリカにも広められたんだよ。
フィリピンでは、学校の体育授業でも取り入れられている他、特殊部隊でも訓練されています。
また、ロシアのスペシャルフォースや、アメリカ海兵隊、FBIの研修でも採用されているというから驚きですね。世界で認められた「対・武器」に優れたフィリピンが誇る武術と言えます。
「カリ」を学んだ芸能人
「SP」の撮影でkaliを学び、インストラクターの資格を取るほどになったという岡田准一さん!
日本ではここから認知度が一気に上がったと言えます。
他には綾瀬はるかさんもこのシーンを録るためにカリと、東南アジアのシラットを融合させた「カリシラット」を特訓しました。とってもcoolですね!

キレッキレの動きが凄い!
女性がすると余計にカッコいいいね。
「燃えよドラゴン」のブルース・リーが劇中kaliのオリシという2本の棒を使っています。
「ボーンアイデンティティ」のマット・デイモンもその一人。他にも「バイオハザード」や「イコライザー」などのハリウッドアクション映画でもフィリピン武術を使うことが主流となってきているんです。

これからどんどんカリを目にすることが増えそうだよね。
日本全国にカリを学べる教室も増えてきてるよ!
いきなり教室の門をたたく前に、こちらの日本初、待望のkaliDVDがおススメ!レビューでもひとつひとつの技術が丁寧に説明されていると高評価を得ているんですよ。
まとめ
フィリピンの国技「kali」について、成り立ちや、技の種類、どんな芸能人が映画やドラマで演じたかについて詳しく見てきました。
最後にまとめてみましょう。
- 海賊から身を守るために作られた
- 身近な武器、少ない動きが特徴
- スティック、短刀、弓矢、素手など12のカテゴリーがある
- 武器があってもなくても同じ動作で戦える
- 多くのアクションドラマや映画で使われている
あまり力を使わない武術なので、女性や子供の護身術としてもおすすめです。
安全と言われる日本ですが、最近は不審者も多く、思いもよならい事件が増えてきていますよね。コロナ禍で運動不足が心配という方は、フィリピンで人気のズンバや、カリで汗を流してみるのもいいですよね。
»簡単なズンバから挑戦!超初心者がステップを気にせず踊れる動画5選

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。