
ジョージアの民族衣装ってどんなの?
どんな種類があるの?
どこで着られるの?
こんな疑問を持つ、ジョージアの民族衣装事情について知りたい方にオススメの内容です。
こんにちは、うっきぃです。
西アジアに位置する、ジョージア(旧グルジア)という国をご存知でしょうか?
美しいヨーロッパの街並みと物価の安さ、温泉や世界一日本人の口に合うといわれる食文化から移住先としても注目を浴びている国です。
»【ジョージア移住】条件改悪!それでも滞在してみたいその理由とは?

ジョージアの民族衣装は、まるでゲームや映画の世界に入り込んだようなカッコよさで、コスプレイヤーたちにも大人気なんですよ。
今回は【世界一カッコイイ‼】と話題のジョージアの民族衣装「チョハ」について、深掘りしていこうと思います。
この記事で分かるのはこんなことです。
- ジョージア民族衣装の歴史
- 「風の谷のナウシカ」のモデル
- 無料で試着体験できる場所
それではさっそく見ていきましょう!
ジョージア民族衣装の歴史
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2019年10月に行われたジョージア国の「即位礼正殿の儀」で民族衣装が披露され、日本でも話題になったので目にした方もいるかもしれません。
こちらが控え目に言って、世界一カッコイイ!と断言できるジョージアの民族衣装「chokha(チョハ)」です。

ロングコートにピタッとした黒のロングブーツが定番!
キマりすぎでしょ⁉
その誕生は9世紀に遡り、当時のグルジアではTalavali(タラバリ)と呼ばれていました。

地理的に周辺国との闘いが多くて、1,000年以上も多くの戦乱に見舞われたんだよ。
そのため、すぐに戦闘に行けるようにと胸に弾薬入れを作り、革のベルトにはkhanjali(カンジャリ)という短剣を付けられる作りになっているんです。

元々は兵士が着る、戦闘服だったんだね!
カッコよさに納得~♪
ペルシャに侵略されたときに、タラバリのことを「布で作られた衣装」の意味を持つ『チョハ』と呼ばれ、それが浸透したと言われています。

17世紀ごろから民族衣装として一般的になって、19世紀ごろからアレンジされた様々な種類が出来始めたよ。
その後、ソビエト連邦からの侵略時代(1920年代~)にチョハの着用が禁止され、一時は衰退してしまいます。
民族舞踊の舞台衣装としてのみ文化が引き継がれてきましたが、1991年にソ連から独立します。
そして2008年にSamoseri Pirveli(サモセリ ピルベリ)がブランドを立ち上げ、新時代のチョハとして注目を浴びるようになったという訳です。

今では若者にも人気で、アレンジされたチョハを結婚式で着たり、いろんな祭事で着られるようになったんだって。
1,000年以上もの長い歴史を持つチョハについて、もっと詳しく見ていきましょう。
素材とデザイン
チョハはウール素材で出来ていて、襟はなく、白・黒・グレー・ワインレッドが基本色です。
中にArkhalukhi(アハルヒ)と呼ばれる長めの防寒対策用シャツ、スキニーパンツのようなものを履き、ロングブーツを合わせるのが正式です。

結婚式で着るチョハは白で、最高級の素材で出来ているよ。
若い人にはラクダの毛が人気!
20世紀頃になり、連続で打てる銃が開発されたことにより弾丸を装填する必要がなくなりました。
ですが【勇気の象徴】として、そのホルダーのデザインが残ったんです。

弾丸の代わりに銀や象牙など高価なものがアクセサリーとして使われたんだって。
特徴的な弾薬入れ
一番の特徴と言える胸の弾薬入れはgazyr(ガジール)と呼ばれますが、以前は肩から下げるバッグタイプが使用されていました。
騎馬民族だったため、馬に乗ったままでも装填しやすいように18世紀頃に胸に縫い付けるホルダータイプに進化したんです。

左右の胸に4~18個のガジールが付いてるよ。
当初は脇側のガジールに、弾薬に火を付けるための木片が入れられていたよ。

胸に付けるようになったことで、湿気からも守られることになったの。
オシャレで実用的、一石何鳥にもなってるね!
地域による違い
首都トビリシのある東ジョージアと、第二の都市バトゥミのある西ジョージアでは気候や文化の違いからその特徴が異なります。
東ジョージアでは留め具すらないラフに羽織れるものが主流ですが、西ジョージアでは丈が長く、身体にフィットしたものが特徴です。

地域で全然タイプが違うから、結婚式で着るときは嫁ぎ先に合わせるのが普通だよ。
「風の谷のナウシカ」のモデル
世界的に人気のアニメ、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」の戦闘服のモデルになったと言われています。

うわ、胸のポケットといいベルトに短剣といい、これはまさしくチョハだ!
ナウシカの胸のガジールには、弾丸ではなくオウムのレンズを手に入れるときに使用される粉が入っていますが、チョハがモデルになったと言われて納得できるデザインです。
女性の民族衣装はカバで、黒いチョハは指導者など力や権力のある男性が着用していました。

女の子のナウシカが着ていたのは「特別な力」があることを意味しているわけだね。
舞台衣装としてのチョハ
ジョージアは舞踏好きな民族で、映像から分かるようにジョージアンダンスは世界的に非常にハイレベルです。

高い!速い!人間の身体能力に驚かされる映像だよ。
騙されたと思って観てみて!
男性は高い身体能力を誇示するため高く飛び上がり、ハイスピードで回転するエネルギッシュなダンスパフォーマンスを繰り広げます。
女性は両手を伸ばして回転することで、床まで伸びたスカートの裾が広がり優雅さを演出します。その対照的なダンスが見どころの一つとなっているんです。

長身の女性がアークリグという細身の体のラインを強調する長いワンピースを着てるよ。
惚れ惚れしちゃう!
衣装はチョハではなく、アレンジした丈の短いジャケットにブーツ、腰に短剣、頭にはパパヒと呼ばれる毛皮の帽子を被ります。
世界的ダンサーを多数輩出しているジョージアンダンス、ぜひ生で一度は見てみたいですね。
無料で試着出来る場所
引用先:在日ジョージア大使館HP
在日ジョージア大使館に来館して、写真撮影することが可能です。
嬉しいことに、無料で1週間のレンタルサービスもしているんです!返送料だけ負担すれば貸してもらえるので、遠方の方も気軽にお借りすることが出来ます。
#ジョージア🇬🇪の民族衣装。女性用のカバと男性用のチョハを大使館よりお借りしております。時期撮影会があるので色々と支度中です。 pic.twitter.com/1Y06ZZ5W6f
— ヨゼフ太郎 12/26 お疲れサンタ会 (@1214jack) December 9, 2021
もちろん、ジョージア現地でも観光客用に民族衣装のレンタルサービスをしている衣装屋さんがありますよ。
3日で100ラリ(約3,700円)程度で借りることが出来ます。※1ラリ=37.03円で計算
また、現地のジョージアツアーでは着付けサービスもしているものがあります。自分好みのデザインを着てみたい人は、ぜひジョージアまで足を運びたいですね。
まとめ
ジョージアの世界一カッコイイ民族衣装「チョハ」について詳しく見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきましょう。
- 発祥は9世紀で、元々は兵士の戦闘服だった
- ソ連時代、着用を禁止され舞台衣装として残った
- 黒のチョハは指導者が着る特別なものだった
- 「風の谷のナウシカ」のモデルになった
- 素材はウールで、地域によって異なるデザインになっている
- 胸の弾薬入れは、現在は勇気の象徴として残った
- 在日ジョージア大使館で無料レンタル出来る
日本とは縁遠いと思われる遠いコーサカス地方で、ナウシカのモデルになった民族衣装があるとは驚きでしたね。
その自然豊な雄大な風景や建物もまさしく、ナウシカの世界観です。
四季もあり、水は日本が輸入するほど綺麗、食事も世界一日本人の口に合うと言われるジョージア。日本で気軽に楽しめるレトルトも発売されていますのでお試しあれ!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。